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かっちゃん最後の日

昨日がかっちゃん最後の日。
父親ぐらい?ってことはないだろうけど、間違いなく10歳は年上と思われる人のことを、かっちゃん呼ばわりする私もどうよ。って本人に向かってさすがに「かっちゃん」とは呼ばないけど。
でもよりさんには時々本当に「よりさん」と呼びそうになることがあって、やばい。

前の日も少しだけ引継ぎをしたのだが、昨日は次の担当になる放蕩おやじとよりさんと4人で、具体的なテストの流し方などについて引継ぎをしてもらった。

かっちゃんは親切なので、結構話が長い。まわりくどい、とも言う。
日曜日のレビュー準備で大忙しのよりさんに出てもらうのは悪いかなと思ったけれど、私としては放蕩おやじより、よりさんの方が100倍いいので、できるだけよりさんも巻き込んでおきたいのだ。

とにかくすぐにまた仕様変更対応に入らなければならないので、仕様よりも何よりも、まずはどんなデータが残っていてどのようにテストするのか、ということを中心に話してもらった。
「他に何か作っておいた方がいいものがありますか」と聞かれれば、最後の日だけど容赦なくぐいぐいねじ込む。きれいごとは言ってられないのだ。

人のいいかっちゃんはいやな顔一つせず、「じゃそういう資料を作っておきます」と引き受けてくれた。
最後に「何か他に聞きたいことはありますか?」といわれ、「じゃ電話番号を教えてください」と言うと、げらげら笑って「わかりました」。

最後の日だというのに遅くまで残っているかっちゃん。ごめんよ、人使いが荒くて。

「使うかどうかわからないけど、これ最初にもらった資料です」
「お菓子食べますか?あと冷蔵庫にチオビタも入ってるんで、よっすぃにでも。りつこさんが仁王立ちして飲んでもいいですけど」
片付けながらいろんな物を持ってきてくれる。
携帯とプライベートのメルアドも律儀に教えてくれた。

帰るときに、「お疲れさまでした。ありがとうございました」と私が挨拶すると、慌てて立ち上がったかっちゃんは「いえ、こちらこそありがとうございました」と頭を下げたあと、笑いながら「本当にとっても楽しかったです。ありがとう」と言った。

「楽しかった」。そう言ってもらえたのが何よりもうれしい。なんて思う私はきっと甘いんだろうな。
でもたった一ヶ月だったけど一緒に仕事ができてよかった。楽しかったと言ってもらえてよかった。
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プロフィール

tohohoritu

Author:tohohoritu
2児の母りつこのとほほな毎日を書いてます。
WEB系エンジニアやってます。

長女ひばりは社会人。
次女すみれは元暴暴、現在は漫画家やってます。
旦那は在宅ワーカーのSE。
ココアは2011年1月生まれのミニウサギ。我が家のアイドルでした涙。

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